なかなかどーしてややこしい 連続ライトノベル作家殺人事件 三田ダンテの日常は、屋上で少女を抱きとめた、その十二秒後に終わりを告げた。転校生の美少女、隣の席の美少女、一緒に帰る美少女、一つ屋根の下の美少女!「君っ、どっどっどっ——うきょまで!?」「あたりまえです。まずは、おまえを堕とします。このわたくしが決めたんだわ」——『堕天使に誘惑されている!』/今川大葉
なかなかどーしてややこしい
練習試合は組まなかったし、スポーツ自体を高校で辞めたし、最終学歴も高卒で打ち止め、職も住所も書けないわけだが、どうして今さら現れたのか、大卒まっしぐらの黛千尋は探し出してまで告げるのだ。「い——」「——今それどころじゃないですすみません」